【座間味島】島人まるごと交流体験!平和学習
7月5日(木)午後
沖縄離島体験交流促進事業は、
子どもたちの離島への理解や学びを深めるだけでなく、
離島側の修学旅行/教育旅行の受け入れ体制整備を目指しています。
そのひとつとして、今回座間味島で始まったのが島人まるごと交流体験。
子どもたちが3チームに分かれ、
それぞれ座間味島の自然と共に生きる大人3人と一緒に、
島の歴史や生業を学ぶ体験プログラムです。
今回この体験プログラムを担当した島の大人3人はこちらの方々。
・宮平清志さん(島の漁業)
・宮里順二さん(島の歴史と風土)
・大坪弘和さん(島の自然)
座間味島の皆さんにとっても、子どもたちにとっても、初めての体験。
私は宮里順二さんチームに合流してきました!!
島の歴史と風土を学ぶ順二さんチームがまず向かったのは、
琉球新報通信員でもある、宮里芳和座間味区長さんのところ。
座間味島が経験した戦争についてお話を聞きました。
島にたくさんいたケラマジカが、いなくなった理由。
小学校の庭に、たくさんのお骨が埋められた理由。
ついこの間まで普通に暮らしていた人が、自殺してしまった理由。
まるで戦で亡くなった方々が語っているかのように、話す宮里さん。
それに応えるかのように、懸命にメモをとり宮里さんの話に聞き入る子どもたち。
7月の座間味島といえば夏真っ盛りのはずなのに、
クーラーがいらないくらい室内が冷え込んだように感じました。
いつもおしゃべりな子どもたちもシンと静まり返ったまま、
集落や高月山を散策しながら平和の礎へ。
そっと平和の礎の前で、手を合わせました。
宮里さんが繰り返し言うのは、この問いかけ。
「平和とは何か、あなたなりの答えを考えてください」
その答えを宮里さんが言うわけでもなく問いかけながら、
ただ過去にこの島で起きたことを話し、現場を歩くのです。
その経験をきっかけに考えること、行動することは、子どもたち次第。
大人に与えられるわけではなく、
ひとりひとりが自ら考えて考えて答えを出したことこそ、
きっと子どもたちの今後へ真につながる学びとなるのかもしれません。
体験後に、子どもたちが自分たちの言葉でまとめた「平和新聞」です。
透き通るような海で見つけた大量の薬きょうもそう、
子どもたちは、島で、平和について考えさせられるたくさんの「種」に出会いました。
そうした「種」は子どもたちが住む今帰仁村にもたくさん落ちているはずですが、
それについてゆっくりじっくり考える機会が無いこともしばしば。
そんななか今回の平和学習は、
島に来て発見した「種」が根を張り、
地元にある「種」も巻き込みながら大きく大きく育っていく―
そんな期待が持てる、今後につながる学習でした。
島の歴史や風土について学ぶ体験をコーディネートしてくださった順二さん。
実りある体験学習を考えてくださり、ありがとうございました(*^^*)
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